三脚部会タイトル
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このページは、一般社団法人 日本写真映像用品工業会・三脚部会の活動内容を発信する事を目的として開設したものです。
三脚使用上のマナー三脚について三脚の使い方(ビデオ)三脚使用上のご注意
三脚を使った作例と解説1、三脚についてのQ&A三脚に関する団体規格
三脚を使った作例と解説
 

三脚を使い、表現の幅を広げましょう!

写真撮影で『三脚』は必須の写真用品です。近年のデジタルカメラには「ブレ防止機構」がほぼ必ずと言って良いほど装備されている上、カメラの設定ISO感度を自由に変更出来、かなり高い感度設定で撮影が出来るようになったので、手ぶれ対策でカメラを固定する道具としての三脚の役割はその一部が補完されているといえます。
しかし三脚の役割は単にブレを防止するためのものではなく、三脚を使用することにより撮影上の様々なメリットがあり、三脚無しでは撮る事のできない世界があります。
このコーナーでは、三脚使用のメリットの一部を作例でご紹介いたします。

 

夜景の撮影では、三脚は必須といえます。デジタルカメラではカメラの高感度撮影機能が発達し、手持ちの撮影でも暗所で撮影することが可能になりましたが、厳密には高感度に設定するほどノイズが発生していくので、綺麗な画像を作る上ではより低い感度で撮影する必要があります。また作品を大きく引き伸ばすのであれば低めの感度設定で撮影するのが安心です。

日没後のみなとみらい。ビルの明かりが美しく水面に映る。空に青みが残っている時間帯であれば、空は美しいブルーに描写されます。さらに時間が経過すれば、空の部分は次第に黒くなっていくので、同一の構図でも、時間の経過とともに撮影を続けていくと、色々なイメージの写真を得ることが出来ます。
また、露光時間の設定も変化させながら撮っていくと、水面に写るビルの明かりの写り込みの様子が変化し、様々なイメージの作品が得られるでしょう。

2.5秒 f9 ISO800

 

スカイツリーは塔の照明が美しく、また照明の具合が色々に変化するのが特徴。カメラを三脚に固定し、同一構図で撮影していくと、色々なイメージの作品が得られます。

30秒 f25 ISO400

 

回転する遊具は、長秒露光すると、光跡が面白く写ります。露光時間により、出来上がりの画像は大きく変化するので、色々な時間を設定して撮り比べたいものです。

2.5秒 f8 ISO100

 

パノラマ撮影は、広がりのある景色を撮影出来、美しい景色を感動的に表現出来ます。パン操作が独立している雲台を使えば、滑らかで繋がりのよいパノラマ撮影が可能です。

1/25秒 f20 ISO100

海面の波の大きさや勢いは天候や潮の干満により様々です。撮影では、設定するシャッター速度により海面の表情は大きく変化するので、シャッター速度を変えながら何カットも撮ってみると良いでしょう。この写真では、13秒露光で、波が霞んで霧のように描写されています。
露光時時間の変更は、NDフィルターの使い分けや、デジタルカメラのISO感度設定を変更するなどして行います。

13秒 f29 ISO100 NDフィルター使用

滝の撮影では、シャッター速度の設定次第で、水の流れの表現は大きく変化します。スローシャッターで滑らかな流れを表現しました。

 

海を隔てて富士山が見える海岸の夕景。このような場所で夕刻の空の色が赤く染まると絶好の被写体になります。フレーミングを変えず状況の変化を待ち、露光時間を自由に設定できるよう、三脚は必須。後悔しない様、三脚は忘れないようにしたいものです。

6.5秒 f20 ISO200

走行する列車の流し撮りは、列車のスピード感や躍動感を表現するのに最適です。意図した部分にぴたりと止めることが出来ると嬉しいものです。三脚を使う流し撮りでは、雲台のパン機能を使って線路面と並行にパン出来るように雲台をセットして撮影します。

1/25秒 f22 ISO100

競馬場での撮影。上下ブレを防ぐためカメラを三脚に載せ、パンの操作部は緩めに設定しておき撮影します。望遠レンズでの撮影は特にブレの影響が大きいので、三脚を利用してみましょう。
また、このような動きの不規則な被写体には、撮影姿勢の自由度が高い「一脚」を使用するのも特に効果的です。

1/160秒 f13 ISO400

工場夜景は近年人気の被写体です。夜間でも操業していて作業灯で照らされる工場は不夜城といった趣で、撮影ツアーなども組まれているようです。複雑に走るパイプや工場から吐き出される煙の迫力は被写体として魅力があるのでしょう。

4秒 f8 ISO320

赤道儀と三脚を用いた、星空を撮影した写真です。三脚を使用することにより長秒露光で沢山の光を集めることが可能です。

30秒 f4.5 ISO1600

1/6秒 f8 ISO100 19mm

15秒 f25 ISO100 19mm NDフィルター使用

首都高速道路の下に沿って流れる日本橋川のさざ波を消し、水面を鏡のようにしたかったので、夕刻前でまだ明るかったためレンズにNDフィルターを装着し、カメラをしっかり三脚に固定し、15秒露光としました。橋の上で撮影する際は、車による橋の振動がカメラに伝わるので注意が必要です。

1/5秒 f8 ISO1600

30秒 f29 ISO100

ライトアップされた橋の夜景です。橋の照明や背景のビルの明かりが川の水面に反射しています。露光時間が短いと、川の水面は波立って描写されます。この状況で長秒露光を行うと、水面の波は消え、フラットに描写されました。折りしも観光船が通り、露光時間中その光跡が写り込みました。観光船、屋形船、警備艇など、通る船によって様々な色の光跡になって面白いものです。長秒露光する際は、風の影響によるブレにも注意する必要があるので、しっかりした三脚を使用するのが安心です。

1/10秒 f6.3 ISO1250 24mm

13秒 f22 ISO100 24mm

「日本橋」の夜。1911年に架け替えられた現在の「日本橋」は19代目。約100年前のものですが、まだまだ頑丈そのもので車が通過しても橋の振動によるカメラブレの心配はありませんでした。中央には翼のある「麒麟」が鎮座し、通過する人や車を守護しているようです。三脚を使い、長秒露光をすれば歩く人や車の像は残らず、消すことが出来ます。通過する車のヘッドライトの光跡が写っています。

1/5秒 f4 ISO2000

30秒 f22 ISO100

観光客で賑わう古い町並みですが、道行く人が画面内に写り込み煩わしい時は、長秒露光の設定で、歩き回る人影をある程度まで消すことが出来ます。静かな町並みが演出出来ます。

 
「三脚使用上のマナー NEW!については、こちらをご覧ください。
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