結果発表(2015/10/08発表)

グランプリ、優秀賞作品を見る
グランプリ 入選  
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  作品No.775
作品名:RUN

撮影者:山形一郎 様
 
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  水鳥が助走しながら飛立とうとしているところでしょうか? 派手な水しぶきが、この場面を一層ユーモラスに伝えています。早いシャッター速度だからこその描写が目を引く、名場面です。  
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  作品No.775
作品名:涙

撮影者:橘貴臣 様

● 作者コメント ●
福井県坂井市三国町の牧場にて。
ハエが目に入るため涙を流す牛を望遠レンズで切り取りました。

 
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spacer ■ 講評 ■ spacer
  牛の瞳から流れる一筋の涙が、伏し目がちな表情をさらに悲しそうに伝えていて、ちょっと胸が痛くなりました。早くハエを追い払ってあげたいですね。モノクロ表現でなければ、成立しづらいテーマかもしれません。  
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  作品No.1026
作品名:誰もいない海辺で

撮影者:寺下史郎 様

● 作者コメント ●
福岡市東区の海水浴場で撮影。天候は晴れで、夕日がとても奇麗な日でした。
撮影後、少し非現実な夢の中の様な雰囲気を出したかったため、全体をイエロー調に補正。
「季節はずれの海で、ひとり海辺ではしゃぐ女の子。でも、どこか寂しげで切なささえ感じさせる。誰かを待っているのか、それとも過去に誰かとここに来たのか・・・」
時期的に海の季節ではなかったのもあったのか、どこか切ない感情を持ちながらの撮影でした。

 
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spacer ■ 講評 ■ spacer
  季節外れの海辺で撮影されたようですが、優しい太陽の輝きが温かみを添えていると思いました。素足で跳ねる足下の飛沫に、ひとりではしゃぐ様子がよく表れています。思い切って下半身だけでまとめた切り取りが、想像を広げてくれます。  
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  作品No.1861
作品名:水滴に映り込んだ花とタンポポの種

撮影者:石崎幸治 様

● 作者コメント ●
植物の茎や蔓に付いた水滴に映り込む花が美しい。はかない命だから写真に撮って残したい。

 
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spacer ■ 講評 ■ spacer
  淡い色彩が素敵でメルヘンが感じられる作品だと思います。タンポポの種が、水滴の上で一休みしているような可愛らしい場面ですが、なんとその水滴の中にはピンクの花が映りこんでいます。細部にも工夫が感じられました。  
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  作品No.:2010
作品名:高速道路開放の日

撮影者:花一彦 様

● 作者コメント ●
岡山県境に高速道路が開通して「開放の日」イベントが開催されました。山間の高速道で橋げたの高さが中四国一と書かれていました 。参加は自由で沢山の方々が楽しそうに行ったり来たり楽しんでいました。二度と無いイベントと思い高速道路よりも高い山の山頂に 登り三脚を立てて撮影を致しました。山頂に登るのに約1時間30分を要し大変でした。

 
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spacer ■ 講評 ■ spacer
  タイトル通りですが、やはり大勢の人が高速道路を歩いているというのは不思議な光景ですね。その全体像が見渡せるような、高い位置からとらえたことが成功のカギでした。奥行き感が出て、エンドレスな賑わいを感じます。  
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  作品No.:2719
作品名:LOVE SUNSET

撮影者:中山裕介 様

● 作者コメント ●
結婚する2人の前撮り写真です。昼過ぎから晴れはじめ、なかなか見ることがないほど綺麗な夕日となりました。
2人のハートの形を綺麗につくりつつ、ちょうどこの中に納まるように調整するのに苦労しました。
2人にもとても喜んでもらえた一枚です。

 
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spacer ■ 講評 ■ spacer
  夕日に向かって並ぶカップルが、交差させた手でハートの形を作っていますが、その中にすっぽりと太陽が入っています。もちろんそうなるように工夫された訳ですが、LOVEが溢れる作品になりました。ただ全体的にイメージが暗いので明るめに仕上げたほうがウエディングにふさわしいと思いました。  
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  作品No.:2931
作品名:光と影

撮影者:趙僖然 様

● 作者コメント ●
浜松町の世界貿易センタービルで撮りました。
曇ってる日でしたが、一瞬太陽が出たチャンスを捕えました。その一枚をベースとして、完全に日が沈んだ後の2枚と一緒に合成しました。
LEEのNDフィルターを使って、昼時も大体1分間の露出ができます。そのおかげで、雲の流れも完全に写せました。

 
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spacer ■ 講評 ■ spacer
  違う時間帯にとらえた2枚の写真を合成したそうですが、東京タワーと、長秒によって流れた雲の描写が、いい雰囲気を醸し出しています。写真は創意工夫。新しい表現に、大いにチャレンジして欲しいと思いました。  
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  作品No.:1083
作品名:window on the world

撮影者:石倉孝朗 様

● 作者コメント ●
大阪天王寺 阿倍野ハルカスにて撮影しました
景色を撮るつもりでしたが、来場者のシルエットが非常に面白く思わず作品にしたい気持ちになりました。

 
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spacer ■ 講評 ■ spacer
  ビルの窓枠を生かした作画が冴えています。モノクロで、シルエット描写にしたことで、同じフロアにいる人々が窓枠で仕切られているようにも見えます。縦横のラインが多くて切り取りが難しいシーンですが、ボリュームを工夫してうまくまとめています。大きくすると映える写真です。  
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  作品No.:4202
作品名:コラボレーション

撮影者:北島宏亮 様

● 作者コメント ●
現代でこそのコラボレーション。
天気のいい日にしか撮影できないので何度か通い撮影しました。

 
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  夜の工場群は無機質な光を放っているように見えますが、その向こうになんと富士山が!空には星々も見えていて、ドラマを感じさせる絵作りがうまいと思いました。冬場の澄んだ空気だからとらえることが出来た写真ですね。  
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  作品No.:5386
作品名:Motor Bikes

撮影者:三武良輔 様

● 作者コメント ●
ホーチミンで行きかうバイクを撮影した。ホーチミンのバイクのカオスさを出すために、多くの場所を訪れ、やっとみつけたベストスポットだった。ホーチミンの雨季を覆う雲の下、電信柱と看板に覆われた道路で大量のバイクが行きかっている。

 
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spacer ■ 講評 ■ spacer
  ホーチミン市で撮影されたそうです。ベトナムといえばまずイメージするバイク。そんな期待に応えるように、バイクが密集する場所をねらったのが大正解。無数の電線や、道路標識に看板。ゴチャゴチャ感が賑わいとエネルギーを伝えています。  
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  作品No.:5413
作品名:桜銀河

撮影者:轟堅司 様

● 作者コメント ●
桜の花びらが水面で渦を巻いていました。銀河のようだと思いながら撮影していました。

 
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spacer ■ 講評 ■ spacer
  桜の花びらが流される様を、スローシャッターでとらえていて、それがまるで渦を描いているように描写されています。落花の頃の寂しさとは対照的な躍動感が、桜の生命力を伝えているようです。モノクロのほうがシブイ仕上がりになったのではないかと思いました。  
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  作品No.:5556
作品名:お昼休み

撮影者:中山綾 様

● 作者コメント ●
お弁当を食べた後に歯磨きをし、次の授業が体育の場合は日焼け止めを塗り始める、お昼休みのおわり。女子力の塊のような集団に乱入して写真を撮らせてもらった。私にも女子力わけて、、、

 
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spacer ■ 講評 ■ spacer
  女生徒たちの女子力全開!な感じが賑々しくていいと思いました。鏡を利用して作者自身もその一員としてしっかり映りこんでいるのもGood。頭越しに撮った臨場感も伝わる傑作です。傾けたフレーミングもここではいい味わいです。  
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  作品No.:5805
作品名:「さぁ、行くよ」

撮影者:猪又巧 様

● 作者コメント ●
スタジオで撮影しました。
モデルの子の頭のなかにある、オリジナルの人物・世界観を撮りました。

 
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  双子の片割れを助けに来た、というシチュエーションです。
全体的にブルーで統一した画面と、青い目の女性が強烈なインパクトで迫ってくる写真です。発想から完成までのコンセプトがしっかりしていて、作者が描く世界観がよく表現されていると思いました。ワイドレンズのデフォルメを効果的に使っています。
 
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  作品No.:5934
作品名:only surfer know the feeling

撮影者:土屋尚幸 様

● 作者コメント ●
タヒチで波の中に突っ込む友達を撮影しました。
水のきれいさに感動し自然のパワーにいやされました。

 
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  サーファーを包み込むような大きな波が臨場感たっぷりにとらえられていて、迫力のある写真です。水の透明感や、空の青さも魅力です。激しい波の中で撮影されていると思いますが、この瞬間をよくぞ縦位置でとらえたと感心しました。  
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  作品No.:6637
作品名:命

撮影者:高橋海斗 様

● 作者コメント ●
目の前で、ダイサギが魚を捕りました。魚は必死で暴れるのですが、すぐ飲み込まれてしまいました。
弱肉強食の瞬間を見て「命」とは、何なのか考えさせられました。
人間の勝手で、この命たちを脅かしてはならないと思いました。

 
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  獲物を捕まえた瞬間のサギの険しい目と、体を反らせて抵抗する魚。緊迫の時をとてもダイナミックに伝えていて、見応えがあります 。サギの白い胴体に落ちる影など見どころ満載。バツグンのタイミングでとらえた見事な一枚です。  
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  作品No.:6740
作品名:ベンチ裏で

撮影者:加藤吉宏 様

● 作者コメント ●
三重県四日市市の霞ヶ浦球場で夏の高校野球三重県大会が行われました。
準々決勝で敗退した選手3名がベンチ裏の通路の窓で涙を流していました。

 
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  夏の高校野球、勝っても負けても数々のドラマがあると思いますが、ベンチ裏で涙を流す選手たちの姿をじっと見守るような、愛情のあるとらえ方をしているところに好感を持ちました。顔が見えないことがより多くのことを想像させます。  
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  作品No.:6839
作品名:光のシャワー。。。

撮影者:柳谷行勇 様

● 作者コメント ●
奈良公園の鹿。
昼間は観光客に鹿せんべいをねだったりして愛想をふりまいています。
皆さんが知らない早朝の世界。
朝陽の光芒を従えた素顔の鹿は神の使いを感じさせる表情を見せてくれます。
雨上がりの朝の一コマです。
日の出前から準備、撮影に挑みました。

 
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  鹿の後方からもれる光芒を画面に大きく取り入れたことで、「神の使い」ともいわれる鹿を、神々しく見せているのが実にうまいと思いました。光をよく読み、鹿の輪郭を浮かびあがらせたのもよかったと思います。  
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  作品No.:7327
作品名:飛行中。

撮影者:山本剛 様

● 作者コメント ●
湘南の海をバックに、人が飛んでいる写真が撮りたくて友人と共にチャレンジして撮った一枚。
着地は散々だったものの、しっかり飛んでいました。
人は、飛べるのです。

 
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  確かに、きれいな飛行姿です(笑)。飛んでいく方向に空間を大きく取ったフレーミングもいいと思います。ただお天気がイマイチでしたね。発想は楽しいので、思い切って彩度を上げるなど、非現実感を強調すると尚いいでしょう。  
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  作品No.:7622
作品名:未来

撮影者:藤田真美 様

● 作者コメント ●
穏やかな初夏の日、妊娠7ヶ月目の友人を撮らせてもらった。
木漏れ日の中で凛と未来を見据える彼女の横顔が印象的だった。

 
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  妊婦さんをモデルにした作品は何点かありましたが、その中でもこの作品は、友人の視点で、母になる女性の希望に満ちた瞳をとらえていると思いました。美しい叙事詩を詠むように、全体を緑溢れる優しいトーンでまとめています。  
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  作品No.:7875
作品名:風に吹かれて

撮影者:吉住延也 様

● 作者コメント ●
3歳の娘と駅で電車を待っている時のスナップです。
秋の心地よい風が吹いた瞬間を撮影しました。

 
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  こどもを撮るときは子ども目線で、とよく言いますが、この写真はむしろ高い位置から撮ったことが成功していると思いました。低いアングルからだと、周囲の看板など余計なものが入り込んだでしょう。見上げたことでキャッチライトも入り印象を強めています。  
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審査員( 講評 )・写真家 榎並悦子(えなみ えつこ)

京都市生まれ。

学生の頃より写真家・岩宮武二、高田誠三両氏に師事。
大学卒業後、岩宮武二写真事務所を経てフリーに。

国内外を問わず旅することが大好きで、「一期一会」の出会いを大切に、人物や自然、風習、高齢化問題など幅広いフィールドをしなやかな視線でとらえ続けている。
写真展に盲老人ホームの日常をとらえた「都わすれ」や東京の下町を撮った「裏から廻って三軒目」、高齢化率日本一の町を取材した「日本一の長寿郷」、パリの街角をモノクロでとらえた「Paris -刻の面影-」、など多数開催。
アメリカに暮らす小人症の人々を取材した写真集「Little People」で第37回講談社出版文化賞受賞。(社)日本写真家協会会員、(社)日本写真協会会員。