結果発表(2015/10/08発表)
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グランプリ 1 名 賞金 30 万円 |
作品No.: 1801 作品名:また今日が始まる 撮影者:山崎賢治様 ● 作者コメント ● 始発前の新幹線車両基地、今日も速く、そして安全によろしくお願いします。
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■ 講評 ■ | ||
整然と並んだ新幹線のフォルムが美しく、またそれぞれが個性的なことに目を見張りました。仕事に向かう鉄道員の姿と共にとらえられていて、朝の緊張感が伝わってきます。単に車両基地の写真で終わらせず、息づかいを盛り込んだところが高評価のポイントです。 | ||
準グランプリ 1名 |
作品No.: 6561 作品名:お姉ちゃんのいじわる 撮影者:橋本直子 様 ● 作者コメント ● 姉にからかわれて号泣する弟。弟が泣いている後ろでふざける姉。
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■ 講評 ■ | ||
思わず笑ってしまいましたが、とてもいい写真です。この泣き顔、最高! お姉ちゃんにいじめられたのか、大泣きしている男の子と、その後ろでおどけてみせるお姉ちゃん。こんな表情を撮ることができたのも、お母さんだからこそですね。珠玉の家族写真だと思います。 | ||
入選作品 |
作品No.: 1009 作品名: fairy 撮影者:横森夏希 様 ● 作者コメント ● 冬から少し春に近づき暖かくなった日に娘と公園での1枚です。
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■ 講評 ■ | ||
娘さんと公園に出かけた際にスマートフォンで撮られたそうです。ちょこんとベンチに座っている姿が実に愛らしいですね。妖精のようなイメージに合わせて画像調整をされているのだと思いますが、柔らかな光とソフトな仕上げがこの場によくマッチしています。 | ||
作品No.: 1177 作品名: アメンボ 撮影者:小野瀬大輔 様 ● 作者コメント ● マクロレンズで水面ギリギリまで寄って撮影。
アメンボの目線で撮りたかった。 緑をいれたかったのでこの場所にアメンボがくるまで待ちました。 |
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■ 講評 ■ | ||
マクロレンズを用い、水面に近い位置からアメンボに迫った力作です。アメンボがこの位置に来るのを粘り強く待っただけあり、コンポジションも決まっています。ストロボを使い、アメンボの姿をくっきりととらえていて、見応えがありますね。また手前のボケも遠近感を出すのに効果的でした。 |
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作品No.:1360 作品名:祈念撮影 撮影者:小澤宏 様 ● 作者コメント ● 撮影場所:神奈川県南足柄市夕日の滝
凍結した中での滝行の記念撮影をする女性、凍結した滝でまさに神仏に祈りながらの撮影となりました。 背景の凍結した滝を構図に組み込みつつ一瞬のチャンスを逃さずシャッターをきりました。 |
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■ 講評 ■ | ||
よほど寒い時期と見えて、岩は凍り、大きな氷柱が見えます。そんな中、一心不乱に滝に打たれている人の姿がありますが、よく見るとその様子をカメラに収めようと近寄る人が見えます。両者のギャップをユーモラスな視点でとらえたところが楽しいです。 | ||
作品No.: 3625 作品名:天空の升席 撮影者:山田宏作 様 ● 作者コメント ● 鹿児島県伊佐市にて満開の桜をクレーン車の上から眺めているシーンで青空とのコントラストの差を調整するのが難しかったです。
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■ 講評 ■ | ||
満開の桜の間から、高く突き出たクレーンに驚きますが、こんな所からお花見ができるなんて、なんて贅沢なのでしょう! 雲一つ無い青空と桜も好対照です。そして何よりタイトルが、この写真をとてもよく物語っていると思いました。見ているだけで心地よくなる作品です。 |
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作品No.: 1841 作品名:ホームシック 撮影者:戸谷良和 様 ● 作者コメント ● 名古屋港水族館にて撮影しました。有明海を追われたムツゴロウが故郷を恋しがっているようなポーズをとっていました。
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■ 講評 ■ | ||
水族館で撮られたそうですが、こんな姿を見たら、確かに故郷のことを想っているのだろうかと考えてしまいますね。胸びれが手のようにも見えて、ますます人間っぽいです。ムツゴロウにピントを合わせ、周囲をぼかせたことで叙情的な作品に仕上げています。 |
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作品No.: 3143 作品名:かぞくしゃしん 撮影者:広瀬依那 様 ● 作者コメント ● 母子を撮る父親と母子の影で、家族写真のできあがり。
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■ 講評 ■ | ||
一所懸命に家族の写真を撮っているお父さん。もしかしたらいつも写真に写っていないのでしょうか? 自分たちを撮ってくれているお父さんを、自分たちの影と共に写し込むというセンスが素敵です。雄大な景色とともに忘れられない思い出となることでしょう。 | ||
作品No.: 3527 作品名:じゃ~んぷ 撮影者:佐藤孝恵 様 ● 作者コメント ● 北海道名寄市、サンピラーパークにて撮影。
ゴールデンウィークの最終日、晴れてはいましたが風の強い日でした。 ふわふわドームで無心に跳ねまくる娘を、無心に撮りまくりました。 白いドームがちょうどレフ板効果になりました。 ドームをトリミングしたことで浮遊感が出せたと思います。 |
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■ 講評 ■ | ||
トランポリンのような遊具で飛び跳ねている女の子の笑顔が最高! 本当に楽しそうですね。何枚も撮影された中の一枚だと思いますがセレクトもよかったと思います、また、トリミングしたことにより、浮遊感が強調されたのも効果的でした。 | ||
作品No.:5033 作品名: 太陽からの贈り物 撮影者:森ちづる 様 ● 作者コメント ● 徳島県月見ヶ丘海浜公園にて。
夏休みに入ってすぐに主人の単身赴任先の徳島へ。徳島へ来るたびに何度も遊びにきている月見ヶ丘海浜公園で、晴れ晴れとした中、急に小雨が降り注ぎ、大きな虹が現れました。 数日後には徳島での生活も終わり新たな場所へ。たくさん遊んだ場所で最後にもらった贈り物です。 |
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■ 講評 ■ | ||
大きな虹の真ん中で、楽しそうにはしゃいでいる子どもたち。パノラマでとらえることでスケール感を出したのがよかったと思いました。広々とした公園というロケーションが最高に生かされています。この虹に出会った感動が伝わってくるような作品です。 |
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作品No.: 5538 作品名: あした天気になあれ。 撮影者:二川英一 様 ● 作者コメント ● 夕暮れに切株の上でじっと動かないネコ。何を想っているのでしょうか。
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■ 講評 ■ | ||
ちょっと背中を丸めたようなネコのシルエットが叙情的にとらえられています。夕暮れの空には鳥が飛び交い、その動感とネコの静とが対照的で、奥の深い作品となりました。空間処理がうまく、すべてシルエットながら物語を感じさせる素敵な仕上がりです。 | ||
作品No.:6186 作品名:天河富士 撮影者:梶原宗太郎 様 ● 作者コメント ● 山梨県富士北麓で撮影した富士山頂に天の川を合わせた写真です。場所と時間、天候と月などのタイミングがシビアな為、なかなか撮れませんでしたが何度も通う事で撮影する事が出来ました。また富士山が夏山登山シーズンなので、登山者の光が軌跡となって写っています。
撮影だけではなく、星を綺麗に見て頂く為、また、神聖な富士山を表現する為にソフトでの処理を行っています。 星および天の川はSS15秒 f2.0 x 15枚を加算平均合成 計225秒露出。前景の富士山は15枚の中の1枚を選んで合成してあります。 |
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■ 講評 ■ | ||
富士山の凛々しいシルエットと天の川が見事です。天空との饗宴が目を見張るほど美しく、ため息がもれました。また、登山道の明かりに人の気配が感じられるのもいいですね。条件が揃わないと撮れない作品ですが、何度もトライされた甲斐あっての秀作です。 | ||
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京都市生まれ。 学生の頃より写真家・岩宮武二、高田誠三両氏に師事。 大学卒業後、岩宮武二写真事務所を経てフリーに。 国内外を問わず旅することが大好きで、「一期一会」の出会いを大切に、人物や自然、風習、高齢化問題など幅広いフィールドをしなやかな視線でとらえ続けている。 写真展に盲老人ホームの日常をとらえた「都わすれ」や東京の下町を撮った「裏から廻って三軒目」、高齢化率日本一の町を取材した「日本一の長寿郷」、パリの街角をモノクロでとらえた「Paris -刻の面影-」、など多数開催。 アメリカに暮らす小人症の人々を取材した写真集「Little People」で第37回講談社出版文化賞受賞。(社)日本写真家協会会員、(社)日本写真協会会員。 |