花火の写真も力作が数ある中、勝因はお城と一緒に組み合わせたこと、水への映り込みが美しく、それらの配置配分がとてもバランスよいところです。お城が小さく見えるほど花火が大迫力のタイミングを逃さないことは元より、ロケーション決めと撮影の準備、努力の賜物である素晴らしい1枚だと思います。
アマガエルの写真も数多く見てきましたが、こんな可愛らしい仕草のものは初めてです。よく捉えられました。花や葉と思われる手前のボケ、美しい色合いと光の背景など、周囲の様子も良いと思います。「撮影禁止」だけでなく、いろいろなセリフが思い浮かんでくる、楽しい1枚です。
ブレた写真は、そのブレ具合がどうなのか、というところがカギですが、偶然がもたらす、二度と作れない、写真ならではの作品ですね。道路の行き先がハッキリと入っているところ、画面全体が紫色の光で塗られているところ、信号が不規則な軌跡を描いているところなどが良くて、とても面白いと思います。
このネコさん、「お土産」を持ってきてくれたのだそうです。片目を失ってしまう野良ちゃんはたくさんいますが、このコもそれでもたくましく生きていて、またこのトカゲもまだ生死の境にいるという場面。どんな命も、懸命に生きているのだということが伝わってくる構図と被写界深度。ピント、露出も良く、印象深いです。
まるで地面から、ネッシー? 首長竜? あるいは不死鳥? 月のような天体に向かって首をもたげて、何かが起こりそうな雰囲気、静けさの中でこれから物語が始まる序章を思わせられます。想像をかき立てられる作品ですね。撮影者の着眼点、観察力、感受性、想像力、どれも光るものがあると思います。
ふとした瞬間の「出会い」でしたね。タヌキさんの位置は、人間と野生動物の距離そのものを象徴的に表している気がしますが、それでも何かしら通じるような通じないような、というところがこの一瞬の貴重さでしょう。アングル、被写界深度、ピント位置など良いと思いますし、撮影者の優しいまなざしが伝わってきます。
北海道千歳市の有名な木になります。 天気予報をみるとちょうどこの辺りの空が抜けているので撮影に向かいました。 平平凡凡な構図ですが一匹の狐が木の根元におり不思議な写真になったのかなと思います。 より不思議な雰囲気を出すためにWB調整にてニュートラルグレーを外しております。
風景だけだったら、選んでいなかったと思います。デジタルならではの色合いなど、それはそれでオリジナルな世界が出来ていて、木の陰も星の軌跡も大きく入っているところが、空と大地、大自然の中に生き物がいて、地球は希少な素晴らしい場所なのだ、と思わせてくれるところが良いと思いました。
屈託のないお二人の笑顔、優しく握られた重なる手、何となく涙ぐんでしまうのは、私だけでしょうか。お父様の遺影と思われる額の中の人物、何と、「ピース」しているではありませんか! 笑ってしまいます。画面下をボカしたエフェクトは不要だった気がしますが、ピントや露出、タイミング素晴らしいです。