一般社団法人 日本写真映像用品工業会 Japan Photo And Video Accessory Association

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  結 果 発 表 ( 2016/9/28 発表 )  
     
 
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■ 総評 ■
応募は約6600点と前年とほぼ変わらずでしたが、テーマが自由で、これだけの応募数があるとさすがに内容はバラエティーに富んでいました。明確なイメージを持って被写体にアプローチした完成度の高い作品、何気ない日常の出来事を巧みに記録した作品、常識にとらわれないユニークな視点の作品など1点1点を興味深く見させていただきました。本コンテストがWeb応募ということもあり、SNSへ投稿するような気軽さで挑戦していただいた結果でしょう。応募作の中にはアプリで大胆に処理したものも多数ありましたが、あくまで見映えをよくする作業であり、写真的な魅力がなければ評価は上がりませんでした。ファーストインパクトだけではなく、被写体の仕草や表情、動きなどシャッタータイミングを意識した作品。記録性の高い作品。季節感や時間帯、天候などを取り入れた作品などは写真力が強く、見るほどに想像力がかきたてられます。入選入賞作は狙いや意図がしっかりと伝わり、いつまでも見飽きぬ魅力がありました。撮る人も撮られる人もそれを見る人も楽しめる作品は私が心がけるひとつの理想。気負う必要はありませんが、みなさんには今後も驚きや感動、共感を覚えさせる、時代を超えて評価される作品作りを目指していただければ幸いです。
 
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  メーカー賞を見る  

グランプリ グランプリ 1 名 賞金 30 万円  
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  グランプリ  
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  作品No.:13859
作品名:ダッシュ

撮影者:阿部高嗣様

● 作者コメント ●
二匹の犬がボールを奪い合っているところを撮影しました。

 
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spacer ■ 講評 ■ spacer
  砂浜でボールを追う愛犬の姿を臨場感よろしくとらえています。いくら防塵防滴のカメラを使っているとはいえ、誰もがこのイメージを撮れるわけではありません。豊かな発想力と具現化させようという行動力、高い技術、粘り強さがなければ、このような迫力ある作品は生まれませんでした。モノクロ表現もイメージにフィットし、まさにグランプリにふさわしい1枚といえます。  
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グランプリ 準グランプリ 1名 賞金 10 万円  
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  準グランプリ  
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  作品No.:14878
作品名:SMILES BLOOM

撮影者:中西 佑子 様

● 作者コメント ●
大分県の志高湖にて撮影。被写体は夫と息子です。 見事に咲き誇ってしだれていて美しかったさくらの散り際、とても愛する二人と美しい画が目に飛び込んできたのでシャッターを切りました。

 
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spacer ■ 講評 ■ spacer
  「幸せに包まれる」というのはまさにこういうシーンのことを言うのかもしれません。広く大胆に使った空間構成力のおかげで見た瞬間に広がる満開の桜。そこに幸せあふれでる親子の笑顔が加わり、見るものを魅了してくれます。被写体への愛が生んだ視点ですが、こんな風に撮りたい・撮ってもらいたいという人は多数いるでしょう。来年の春が今から待ち遠しくなりますね。  
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グランプリ 入選 賞金 1 万円  
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  作品No.:17993
作品名:紅く咲く

撮影者:吉住延也 様

● 作者コメント ●
大阪市内の、自宅裏の河川敷で撮影しました。
彼岸花が少しだけ群生していたので、真上から撮影してみました。

 
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spacer ■ 講評 ■ spacer
  優れた美的感覚と卓越した画面構成力に脱帽です。彼岸花は原色の赤が強く、お彼岸の頃に咲く花なので日本では不吉とか忌み嫌われることが多いですが、夜空に舞いあがった花火のように美しくとらえたことで幻想的な雰囲気すら漂っています。タイトルにも作者の強い思いを感じました。  
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  作品No.:18226
作品名:夏休み

撮影者:内藤 具子 様

● 作者コメント ●
ある親子の、ある夏の日の午後の図です 笑

 
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spacer ■ 講評 ■ spacer
 

手の届く範囲に必要なものを置き、だらだらと過ごす時間。借りてきたDVDを転がって見ているうちに寝てしまったお父さんと見続けている息子さんを作者は客観的にとらえています。似たような格好で重なって見るのもいつまでかなと思うと、忘れられない夏休みの思い出写真となりそうですね。

 
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  作品No.:11789
作品名:エサ下さい

撮影者:横畠良司 様

● 作者コメント ●
撮影は広島県宮島です。お店の人が開店しようとドアを少し開けたところ、鹿が現れ、エサをもらうためドアとドアの間に口を入れた瞬間を撮影しました。

 
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spacer ■ 講評 ■ spacer
 

まさにタイトル通りと言うべきか“行儀の良い”抵抗にジワジワと笑いが込み上げてきます。いつもこの店でそうしているのか、たまたまその場面にでくわしたのかはわかりませんが、非常にコミカルなシーンとして映っています。ショーケースに入れられたご馳走が眩しいですね。

 
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  作品No.:15171
作品名:佳き日

撮影者:堀出明広 様

● 作者コメント ●
撮影場所:三重県明和町。娘の小学校卒業式での一コマ。それまで気丈に振る舞っていた娘が、小学校生活最後の校歌斉唱で感極まって突然大粒の涙が頬を伝った瞬間。ファインダーを覗く眼が涙で曇り、シャッターを切る指も震えながらの撮影となった。

 
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spacer ■ 講評 ■ spacer
 

出会い、別れ、門出。この1滴にどれほどの思いが詰まっていたのでしょうか。抑えていた感情を堪えきれず流した本物の涙。式後にはたくさん笑った、きっと良い卒業式だったのかなと思います。成長を感じながらシャッターを切った作者の気持ちもこめられた大切な1枚に胸を打たれました。

 
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  作品No.:15215
作品名:3mmの世界へ

撮影者:小野早苗 様

● 作者コメント ●
夏に向け、パパのバリカンで髪を3mmに刈る息子。不安と緊張の様子を撮りました。
息子たちの断髪は、ずっと撮り続けている、私のテーマの1つです。自宅の浴室で、夫と子どもたちがお風呂に入りながらバリカンで刈るため、湯気による結露の問題や、照明、写っちゃいけないもの(笑)など、いろいろ気をつけてます。

 
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spacer ■ 講評 ■ spacer
 

髪を切られるというのは子供にとっては屈辱的なことなのでしょうか。それともわずらわしいと感じるのでしょうか。いずれにしても、この状況をあからさまに受け入れていない息子さんの表情が最高で、側面を一気に刈り上げた瞬間を狙ったシャッタータイミングも実に絶妙でした。

 
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  作品No.:16029
作品名:Lightup village

撮影者:長尾岬生 様

● 作者コメント ●
ライトアップされた相倉合掌造集落です。
白川郷も良いですが富山県五箇山にあるこちらもライトアップをする時期があります。
しんみりとしていてとても良い雰囲気でした。

 
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spacer ■ 講評 ■ spacer
 

展望台から眺める五箇山・相倉地区の夕景。生憎の天候でしたが、ガスが立ち込め、濡れた路面とライトアップされた合掌造りが幻想的に浮かび上がる絶好のイメージに仕上がっています。画面構成にも無駄がなく、この作品を見て、ここを訪れたいと思う人も多数いるのではないでしょうか。

 
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  作品No.:15607
作品名:飛揚

撮影者:中路博文 様

● 作者コメント ●
雪降る滋賀県の余呉湖にて。しんしんと静かに雪降る中、鳥たちの鳴き声だけがあたりに響いていました。

 
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spacer ■ 講評 ■ spacer
 

雪・鳥・さざなみ。音のない世界のちょっとした変化を巧みにとらえています。眺めるほどにこの世界に惹き込まれる、日本画のような魅力があります。Webで見ているのがもったいなく、広い空間に大きなプリントをぽつんと飾りたくなる作品。写真作家としての才能を感じました。

 
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  作品No.:14458
作品名:みなとみらいを彩る

撮影者:中根英治 様

● 作者コメント ●
みなとみらいに行った時に、ランドマークタワー展望台から神奈川新聞花火大会を見ました。とても煌びやかな夜景の中に鮮やかな花火が打ち上がると、みんな拍手や歓声を上げて感動していました。

 
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spacer ■ 講評 ■ spacer
  あまりの美しい光景に言葉を失いました。全国的にも珍しい俯瞰する位置から花火大会の全容と街並みを入れられるポイントを選んだことが成功への第一歩。撮影もカメラの機能と作者の技術力を駆使し、花火の露出から組み合わせ、空の青味の残し方まで的確に表現したことが功を奏しました。
 
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  作品No.:17767
作品名: 真夏の夜の夢

撮影者:村田文子 様

● 作者コメント ●

花火をピントリングを回しながら撮りました。


 
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spacer ■ 講評 ■ spacer
 

花火の中にもみじを見つけたときにささやかな喜びが湧き起こりました。撮影は偶然性に賭ける部分もありますが「露光間ピントずらし」というテクニックでアプローチし、見事結果を残したことは称賛に値します。手法がわかっていても二度と同じイメージに仕上がらない作品の魅力を感じました。

 
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  作品No.:18222
作品名:Urban River - シンバシ

撮影者:ジェームズ ホワイト 様

● 作者コメント ●
A sudden summer rain storm floods the streets and impacts the daily commute home. Shimbashi station.

 
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spacer ■ 講評 ■ spacer
 

豪雨の中でのハプニングを逃がさず、見事なシャッタータイミングで表現しています。このイメージは写真界の巨匠アンリ・カルティエ・ブレッソンの不朽の名作「Behind the Gare St-Lazare, Paris, France 1932」を彷彿とさせてくれます。彼が生きていたら何と言うのか聞いてみたいぐらいです。

 
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審査員( 講評 )・写真家 清水哲朗(しみず てつろう)


横浜市生まれ。日本写真芸術専門学校卒業後、写真家竹内敏信事務所に入社。
23歳でフリーランスとして独立。
独自の視点で自然風景からスナップ、ドキュメントまで幅広く撮影。
2005年、「路上少年」で第1回名取洋之助写真賞受賞。
2012年夏に15年分のモンゴル取材をまとめた「CHANGE」を現地で上梓。
「日経ナショナルジオグラフィック写真賞2013年」ピープル部門優秀賞受賞。
2014年、日本写真協会新人賞受賞。
2016年、さがみはら写真新人奨励賞受賞。
(公社)日本写真家協会会員

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