2023年WEBフォトコンテスト　結果発表 | 一般社団法人日本写真映像用品工業会

結果発表 ( 2023 発表）

■ 総評 ■

今回初めて審査を担当させて頂きました。テーマは自由とのことで、人物・動物・スナップ・風景とバラエティーに富んだ幅広い作品が応募されましたが、コロナの影響で昨年度募集がなかったことで、以前より応募枚数が減少傾向にあったことは寂しく思いました。とは言え、応募作品はレベルが高く素晴らしい作品が多かったようです。ストレートに仕上げた作品が殆どのようでしたが、デジタル処理を駆使したり、撮影用品を工夫して使用したり、各自のアイデアと工夫により仕上げた作品も多く、私自身審査をしていて楽しませて頂きました。写真表現は自由です。アイデアに満ちた独創的な作品をこれからも意欲的に創作して欲しいと思います。

グランプリ１名　賞金 10 万円　表彰楯


	作品名：眠られぬ夜撮影者：伊藤　章二様 ● 作者コメント ● 突然の雷鳴と大粒の雨で窓外が騒がしくなり、カメラ、三脚、NDフィルター、ストロボを用意して、カメラはビニール袋で覆い、傘をさしての撮影しました。

	■ 講評 ■
	近年、異常気象が日本でも亜熱帯地方特有の突然のゲリラ豪雨や雷や雹に見舞われる機会も多くなりました。この写真は、自宅のベランダでの撮影のようですが、雷の稲妻で起こされ、慌ててカメラをセットされ急いで撮影された努力の賜物だと思います。向かいのビルの一部をを画面下部に配置されたのも適切だったと思います。

準グランプリ　１名　賞金 5 万円　表彰楯


	作品名：雨上がり撮影者：柳谷　行勇様 ● 作者コメント ● 前日の雨で奈良公園の湿度があがり快晴、無風という好条件に恵まれました。広がる光芒の中、鹿が顔を上げてくれるのを待ちました。

	■ 講評 ■
	奈良公園の鹿の写真は他にも多数ありましたが、この写真は群を抜いて素晴らしい作品だと思います。前日の雨降りによりたっぷりと湿った空気感の中、無風で朝の光の光芒が美しいです。これだけでも写真になりそうですが、そこに鹿君が良くぞ居てくれました。作者の気持ちが伝わって顔を上げてくれたのも幸運でした。

審査員川隅功（かわすみいさお）氏

■略歴
川隅功（かわすみいさお）氏
56年東京都港区生まれ。90年写真事務所を設立し、国内の自然風景（特に樹の風景・水の風景・花の風景）を主に撮影。94年前田真三賞受賞後、作品を、一般雑誌・カメラ雑誌をはじめ、各業界の企業のポスター・パンフレット・カレンダーなどに提供している。又、カメラ雑誌や多方面主催の写真コンテストの審査委員も務める傍ら、写真セミナーの講師としても活動している。作品は詩情あふれ、幻想的かつ絵画的と評価され、写真集を多数出版。同名の写真展を全国の富士フォトサロン等で約40回開催している。
日本写真家協会会員・日本風景写真協会指導会員・日本写真著作権協会理事

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