結 果 発 表 ( 2019 発表 )
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メーカー賞 受賞作品一覧 |
東京タワーの還暦を祝した特別ライトアップがレインボー花火前に点灯することを知り、東京タワーが見通せる場所で撮影することにしました。
少し離れている為か、打上げていた10分間誰もおらず、花火を独占した気分を味わいました。
東京タワーの還暦を祝した特別ライトアップと、レインボー花火を、一緒に絵作りするという発想、場所選びが実に素晴らしいです。両側の並木が、遠くにある東京タワーに自然に視線を誘導しています。また、空の中に木々が陰影をつけて、花火を受け止めるような綺麗な構図作りも素敵です。こうして、自分だけの場所を見つけるということは、作品作りにはとても大事なことだと思います。
祖父母宅の庭で姉妹で水遊びをした一コマです。楽しかった思い出が生き生きと表現できたと思います。
ご姉妹での水遊び、本当に可愛らしい表情です。おそらく一人を撮るよりも、こうして複数で遊んでいる方がいつも通りの様子が撮れるのではないでしょうか。シャッターチャンスの良さはもちろんですが、背景の緑、そこから浮き上がるようなレンズと絞りの選択で、水しぶきもキラキラとよく見えます。構図的に、お姉さんの体を少し入れたことも、奥行き感や、臨場感につながっています。
福井県越前海岸
前線が通過後、強風によるカメラブレ、海水飛沫からの機材防護。
実際は強風のようですね。太陽としぶきが作り出す虹色が見えます。現地にいたら相当厳しい条件なのかもと想像できます。少し遅めのシャッター速度を選ぶことで、水の動きがヴェールのように緩やかで優雅な雰囲気です。筆で描いたような感じにも見えますね。写真は、目で見たものとは違う表現もできますので、現場でどのようにしたいかを考えられることが大切です。イメージ力と、技術力を感じさせる作品です。
台風の明けた夜に標高2000mまで登り、空を多重露出で撮りました。
軌道は星ではなく天の川です。星を多重露出しますと白色の軌道を描いてしまい絵が単調になりがちですので、天の川を撮ることでカラフルに仕上げています。
明け方まで夢中で撮っていましたので、夕食の時間が大幅に遅れてしまいました。
密度の高い星の軌跡は、とてもカラフルで目を引きました。カラフルなのは、天の川を狙ったからだそうです。星の軌跡の写真は、建物や木立との組み合わせにより魅力が増すので、場所選びが大事です。あえて中心を端にずらした構図で、一味違う感じに仕上げているところがいいですね。デジタルカメラでは、多重露光で仕上げますが、長時間での時よりも、いろいろな風景の星景色が見られるようになりました。
少し眠たい午後の光の中で。
画面全体から漂ってくる、少し気だるげな雰囲気、タイトルによると「少し眠たい」感じが、神秘的にも魅力的にも感じられました。多くは、モデルさんの表情によるものですが、広く構図に入れている、ぐるぐると渦を巻くようなブーゲンビレアのトンネルや、そこからのムラのある光をあえてそのまま女性に当てる立ち位置決めなど、トータル的に雰囲気作りがお上手な方だなと思います。
鹿児島市黒神町、晴天の夜
噴火するまで通い続け、やっと撮影に成功しました渾身作です。
関東に暮らす私にとっては、非日常的で、ある意味恐ろしく、それでいて美しい景色だと感じました。見れば見るほど、生きてうごめいているようです。山が呼吸しているみたいですね。桜島は、日常的に噴火するそうですが、写真的にこのように見える時に出会うには、相当通いつめないと遭遇できないはずです。まさに渾身の一枚です。私も見に行きたくなりました。
雨上がりにヒガンバナを撮っていたところに思いがけずアリさんが登場。
しかし、すぐに去ってしまい、楽しい時間はあっという間に終わってしまいました。
雨上がりは被写体の宝庫。しずくに映り込む花にもドキドキしますし、ちょっとした距離でできるしずく自体の丸ボケは、宝石がきらめいているように見えます。そこに、アリさんまで登場とは、よくできた舞台に、主役が登場したかのよう。いきなり物語の世界が完成しちゃいました。こうした偶然、運の良さも実力のうちです。かなりシビアな被写界深度だったと思いますが、ピントもバッチリ。タイトルも素敵です。
幸せの場に向けた準備。動きの全てが、幸せの場に向けて重い意味を持ち始める瞬間。1つの動作が終わるごとに、本番が近くなってくる緊張と気持ちの高まりが感じられるかのようでした。
結婚式の前撮りをスタジオを使って行いました。準備風景を撮影させていただいた1枚ですが、窓からの光と相まって非常に幻想的な空間でした。
まるで新婦の緊張の面持ちがこちらまで伝わってくるかのようでした。その様子を写真に捉えるべく、露出を暗めに、絞りをF1.4の開放で、そして隠し撮りのような形で撮影しました。
結婚式の前撮りの準備風景のようです。緊張感のある面持ち、そこに漂う空気感がなんとも言えない雰囲気ですね。顔よりも窓の外に合わせた露出で、少し暗めの感じも、独特のムードにつながっているように思います。幸せ絶頂のはずですが、きっとこの面持ちは、決意の表れなのかな。準備が終わって、撮影の頃には、幸せの笑顔になるのだろうと想像しました。
深々と降り積もる雪の中、ヤマセミが来てくれました。
思いがけない出会いに、感激しました。
雪の中のヤマセミ、可愛いですねぇ。野鳥撮影は、枝の扱いが難しいですが、背景が離れていることで、すっきりと鳥が浮き上がって、端正な絵作りになっています。雪景色、保護色のヤマセミ、全体に色数が少なく、上品な雰囲気もします。大きな雪がふわふわと舞うように落ちているのもいいですね。ヤマセミの前後でボケになって、優しい印象です。
撮影地:熊本県宇土市長部田海床路
撮影機材:SONY α7RⅡ / Tamron 28-75mm F2.8 Di Ⅲ RXD
撮影時の工夫:なるべくローアングルになるよう、地べたギリギリに伏せつつ、子供のシルエットがリフレクションになるよう上下に気を付けながら撮影しました。夕暮れ時だったので、シャッタースピードも気になりましたが、夕焼けが意外と明るくて、問題なく撮れました。
場所選びがいい。素敵な背景ですね。写真の良さは背景の選び方が大きな要因になります。そして、構図が完璧!子供のシルエット、飛ばした靴と、水溜りへの写り込みが綺麗に入る縦構図にローアングル。全体をよく見て判断されているのがわかります。夕焼けの時間は刻々と変化するので、その中で全身で靴を飛ばしたお子さんの形の良さ、シャッターチャンスの良さ、撮れそうで、なかなか撮れない作品だと思います。
雨上がりの早朝を狙って。湿度が高く風もなく好条件でした。
構図を縦か横か迷いましたが光芒が高い位置からだったので縦構図にしました。
その時の状況に合わせた露出、構図の取り方が瞬時にできていると感じます。
モヤっとした雨上がりの早朝、光が降り注ぐ感じを大切にした縦の構図がいいですね。左右の木々の間に鹿がいることで、光がそこだけに集まっているように見え、鹿の輪郭が浮き上がって、まるで舞台照明のよう。鼻先を寄せ合う鹿たちは、面積的には小さめなものの、しっかり主役になっています。
ここ数年撮り続けている小学生のソフトテニス大会。
さわやかで、かっこよくて、笑顔がすてきな、彼女たちを取り続けたい!!
二人の笑顔はもちろんですが、手を握り合う様子に、二人の気持ちが表れているようで、キュンとしちゃいます。小学生のソフトテニス大会だそうですが、打ち合いのシーンだけでなく、こうした二人の関係性がわかるような瞬間を狙うというのは、いい視点だと思います。ネットを少しだけ入れるなど、画面の整理をしつつ、必要な情報は上手に入れていますね。絵作りも上手です。
子ぎつねを緑の額縁で囲って肖像画のように撮りました。
めっちゃ可愛い!こぎつねの表情はもちろんですが、全体の光や色彩からもそう感じます。背景の方が明るく、より綺麗なグリーンになっていますね。顔に直射光が当たらない場所で表情がしっかり見えつつ、毛並みも柔らかく表現できています。きつねの前に草花をぼかし、子ぎつねを囲むような可愛らしい構図も素敵。顔にかかっているのが多少気になりますが、それよりも全体のイメージの良さの方が優っています。
夜の公園の花菖蒲が咲く池に、雲間から顔を出した満月が映る様子を写しました。
昔の人が夜空の月を直視せず、水鏡に映った月を愛でていたことを思い出しました。
花菖蒲と、水に映った太陽の組み合わせならたまに見るのですが、月というのは珍しいなあと。でも、黒背景に花菖蒲が浮き上がる様子は、とても美しいと感じるのは日本画のように見えるからなのか、それとも昔の日本人の感覚なのか。これだけしっかりと花色が見えるのは、満月なので月明かりでそうなったとしたら色っぽいなとか。いろいろ想像できて興味深い作品でした。
場所:新宿歌舞伎町交差点
天気:晴れ
フィルター:なし
シャッタースピードを遅くしているので、被写体に少しのタイミングだけ止まって貰う事。
当初は、交差点の中心でやろうとしていたのですが迷惑なので交差点の端で迷惑にならず尚且つ出来る限り交差点の中に自然に立っている感じを見せるのに一番大変でした。
賑やかな動き続ける街に、一人だけ違う次元で人がいるような不思議な雰囲気です。夜の撮影ならではの、スローシャッターによるブレの表現ですが、止まっている部分があることで、よりブレが際立って、その対比が鮮やかになるような感じです。確かにタイトル通り、静と動ですね。それで何を表現したかったのかのヒントが写真に現れていると、さらに深みを増すと思いました。
どこでもステージになる、そんなお年頃
軽やかに踊るような感じ。可愛らしいですね。これくらいの年頃ですと、常に走っていたり、動いていたりかな。その時しか撮れない貴重な瞬間が切り取られています。構図の中で主役を大きく捉えすぎないことで、子供の小さい感じ、可愛らしい感じが出ています。明るいグリーンの背景は爽やかな風が吹いているような印象です。逆光で透ける感じの洋服の裾、光の輪郭をまとった帽子など、光も効果的です。
幸せな時間は、いつか終わりを迎えるかもしれないーー…
そんなイメージを鮮やかな色の花束とその影で表現してみました。
撮影場所は自宅です。室内の照明を消して、下からiPhoneのライトを当てて撮影しました。
どこか毒々しさを感じる1枚になったかなと思います。
違和感のある感じ、ちょっと怖いような、何か言いたげな影。あえて下から当てた光によって、花束は美しさとは別の、違う世界を描き出したように見えます。花を写しているけど、花ではないものを表現しているような感じ。妙に気になる作品でした。タイトルとコメントを拝見すると、私が受けたイメージは間違っていなかったなと思いました。
晩秋、雑草が最後の穂を出す頃は朝露がよくおります。私にとっては朝のキラキラボーナスタイム。朝起きてきれいに晴れていると急いでいつもの公園にでかけます。キラキラがなくなるまえに行かなくちゃ!
ベニシジミのベニちゃん、オレンジ色がかわいくて大好きです。きのうの夜はここで休んだのかな、すこしだけ羽根にも露がおりています。
もうすこししたら太陽がしっかり上がって露を消してくれるから飛び立てますがまだまだまどろみ中のようです。まだそのままにしていていいよ。
朝露キラキラをまとったベニシジミ。まだ羽根にも水が付いていて、ベニシジミはまだ飛ぶ準備ができてないようです。こんなシーンが撮れるのは、早起きする方だけの特権ですね。朝日が少し当たっている羽根は色がよく出ているし、水滴のキラキラが画面全体ではなく、少しだけキラキラしているのもいい感じです。きっとどんどん光が変化して、絵柄が変化しているのでは?撮っていて楽しそうです。
タイマーで撮った自撮りで合成なしの浮遊写真です。
ここは兵庫県川西市にある「ドラゴンランド」という遊具公園で全長133mもある龍の形をした遊具で中は輪のトンネルになっています。
子供もテンションがあがります。川西市「九頭龍」の伝説にある白龍と青龍にちなんで作られたらしく、こちらは青龍の腹の中。写真の左の方に見える口の方に向かって浮遊しています。青龍に食べられたので、出ようとしているようです。
いろいろな自撮りフォトの中で、ふわっと飛んでいる作品が目にとまりました。いろいろなシチュエーションがある中で、曲がりくねったトンネルの中の造形と、その形を生かした浮遊の形が印象的でした。龍の形をした遊具だそうです。食べられちゃったお腹の中から外に向かって出ようとしているイメージ。いろいろなイメージをしながら作品作りをすると完成度は上がります。
秋の夕暮れの雲がかる金峯山寺を捉えました。
真っ暗の中でしたので長秒でしっかりと映し出しています。
高いところから夜に金峯山寺を見下ろす視線。薄雲が谷間を覆っていますが、お寺周囲の光が雲を内側から照らしてふんわり明るく、綿のように柔らかい表情を見せています。夜の撮影は、シャッター速度が長くなりますので、三脚を使って撮影されているのでしょうね。昼間の景色ともまた違い、より、神秘的で特別感があります。
撮影地:浜松市内
撮影時期:7月
苦労した点:車中からの撮影だったが、粘り強くチャンスを待った。
思い入れ:普段、あまり取り上げられないカワラヒワの自信作を撮ってみたかった。
強い光を浴びて、立体的に浮き上がったカワラヒワ。広げた羽の様子が美しく、光の陰影でカッコ良さもあり、目にキャッチライトも入って、生き生きと描き出しています。鳥の飛翔の一瞬の動きは、思いの外速いのでかなり難しい撮影だったと思います。全体のグリーンカラーも美しく、コスモスの色が映えて綺麗です。
4月下旬の自転車レースの最中、待っていたのは季節外れの桜吹雪でした。苦しいレースの中、選手も思わず笑顔です。
視界を遮るくらいの見事な桜吹雪が印象的です。レースを祝福する紙吹雪のようで、とても美しいシーンだったということがわかります。4月下旬の季節外れの桜吹雪だそうですが、思いがけない景色に出会えたこと、そのシャッターチャンスを逃さなったことが素晴らしい。選手たちには、ちょっと邪魔だったかもしれませんが、笑顔の方もいて、気持ちを想像するのが楽しい写真になっています。
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