結 果 発 表 ( 2018 発表 )
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グランプリ 1 名 賞金 20 万円 表彰楯 |
作品No.:07639364 作品名:喜び 悲しみ 憂い 撮影者:藤元 麻未 様 ● 作者コメント ● ホワイトバランスを意図的に設定して、太陽が沈んだあとの空の表情が移り変わる姿を表現しました。
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■ 講評 ■ | ||
画面の構成はいたってシンプル。でもその空がみせる色の表情は美しく見るものを引き込む力があります。左はまだ青空が見え、右側には日没直後のもえるような雲が描かれ、ホワイトバランスで調整したということで全体にちょっと非現実的ないろのグラデーションを生み出しています。カメラの機能をうまく使っていますね。 | ||
準グランプリ 1名 賞金5万円 表彰楯 |
作品No.:07637768 作品名:友愛〜心やさしき少女と鹿〜 撮影者:山本 昻輝 様 ● 作者コメント ● 広島県の宮島で花火を待っている時、鹿と仲良くなろうとしているオーストラリアの少女と出会いました。その子は鹿が好きらしく、ずーっと鹿に話しかけては仲良くなろうとしていました。しばらく様子を見ていたら本当に鹿と仲良くなっていて、思わずその仲睦まじい光景にカメラを向けてしまいました。鹿の表情からも見て取れるように、心やさしい少女だったからこそ仲良くなれたのだ、と個人的に思っています。
こんな素敵な世界に出会えたことに感謝です。(ご両親の許可は頂いています。)
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■ 講評 ■ | ||
最初に見たときにはモデル撮影会での1ショットかと思いましたが、コメントによると自然なシーン。勘違いしてしまうほど少女の表情も素敵ですし、光もとても良いですね。鹿と仲良くなろうとした少女とのことですが、その優しい表情がなんともいえませんね。しかもシカがカメラ目線なのもタイミングとしてはGOODです。 | ||
入選作品 賞金1万円 表彰楯 |
作品No.:07640932 作品名:夏小僧 撮影者:小野 早苗 様 ● 作者コメント ● 香川県 鮎返りの滝暑い夏の日、子どもたちと水遊びをしました
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■ 講評 ■ | ||
良いシーンですね。子供だった頃を思い起こすような写真です。モノクロで表現することで光のインパクトが非常に強くなり、また肌や水のハイライトはごく一部が白飛びさせつつ、他はギリギリの白を再現しており、タイトル通りの夏をイメージさせることに成功しています。シャドー部を引き締めているのも功を奏しています。 | ||
作品No.:07637351 作品名:色彩の荒廃 撮影者:川俣 大翼 様 ● 作者コメント ● 群馬県南牧村磐戸鉱山にて撮影
今年7/4 外は快晴でとても暑かった。しかしここ磐戸鉱山ではかつての原型はわずかにのこしているのみでひんやりとしていた。 中はこれといって何もなかったがこのドラム缶の色彩に何かパワーを感じた、かつての熱気だろうか。 |
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■ 講評 ■ | ||
すごい作品ですね。写っている被写体は特別美しいものではありません。しかし全体の色の構成、ドラム缶に見られる色、これらをうまく生かしてとても深みのある写真になっています。荒廃しているシーンであるはずなのに色彩はまだまだ強さを放っている。そんな微妙な矛盾を含みながら全体をうまくまとめて構成しています。 |
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作品No.:07637202 作品名:Road side artist 撮影者:山内 勝 様 ● 作者コメント ● イギリス ロンドン
旅行中何処へ行ってもイギリスならではの曇り勝ちな天候、広場の片隅で一心不乱に描き続けるチョーク絵は 描く者の心の内と理解しました。 常に人から見られているし 作品を観て欲しいのでしょう 目がポイントになるようです。 |
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■ 講評 ■ | ||
すさまじいインパクトの作品ですね。もちろん一次的にはこの描かれた画が持つパワーの強さが鍵になっているのですが、その横でひたむきにパステルを走らせる画家の熱意が伝わってくるシーンになっています。彩度が低い、色彩を抑えた表現がまたこの作品ではとてもマッチしています。画面上部と左をもっと切り詰めるともっと迫力が出そうですね。 |
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作品No.:07638089 作品名:ドラゴンボール 撮影者:佐藤 寛 様 ● 作者コメント ● 銅像の手の位置に太陽が来る様に調整するのが難しかったです。
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■ 講評 ■ | ||
筋肉質な腕が画面下から伸び、燃えるボールを手にして受け止めているようなシーン。よく見れば人物は像で、燃えるようなボールはまだまぶしさを保っている夕日。撮影地は分かりませんが、まるでアフリカの大地で撮影された人類の創生期をイメージさせます。それだけにタイトルにはもう一工夫欲しいところですが、良くまとまっている作品です。 |
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作品No.:07639251 作品名:人間模様 撮影者:成松 和司 様 ● 作者コメント ● 松山市市役所本館ー別館の連絡通路
300コマくらい撮った写真を比較暗合成。 とにかく動きや表情があるシーンを探した。 |
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■ 講評 ■ | ||
シルエットで描かれた建物の連絡通路。最初はワンショットで撮られたものかと驚きましたが比較合成されたものとのこと。それでも同じ処理をすれば誰でも同じ構成にできるという訳ではなく位置や配置のセンスも求められます。作品が持つインパクトとタイトル通りにそれぞれの人間模様がしっかり画面全体で表現しており入選としています。 |
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作品No.:07641363 作品名:夜の華 撮影者:林 祐揮 様 ● 作者コメント ● 三重県津市の津花火大会での一枚
花火だけの写真だけではなく観客も同時に写すことによって会場の雰囲気も切り取れればと思い構図を作りました。 花火が白飛びしないようかつ観客側にも光を当てたかったのでハーフNDフィルターを使用しました。 |
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■ 講評 ■ | ||
きれいな作品ですね。花火の作品は数多く応募されてきましたがそのほとんどが花火自体の火の色を見せるものでしたが、林さんの作品は観客も一緒に写し込んでいます。しかも単に画面に入っているというのではなく、ハーフNDを使用して花火と空の色を出しながら観客もちゃんと写しています。微妙に観客がブレているのも臨場感があります。 |
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作品No.:07640286 作品名:夜空を見つめ何思う 撮影者:田村 幸典 様 ● 作者コメント ● 北海道知床、季節は冬。シマフクロウが、真っ暗な山の闇の中から音もなくに木に止まり、じっと夜空を眺めている神秘的な1枚が撮影できました。待ち時間約6時間、寒い中待っていた甲斐がありました。
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■ 講評 ■ | ||
北海道知床のシマフクロウの写真は巷でよく見かけます。が、田村さんの作品はそのシマフクロウの表情がとてもよいですね。厳しい野生の表情とは違ってとても優しい愛くるしい表情をしています。また光の当たり方も良いですね。シマフクロウの正面から鋭い光が当たっており、目も輝かせています。もう少し枝が開けていると最高ですね。 |
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作品No.:07637003 作品名:silhouette 撮影者:北島 宏亮 様 ● 作者コメント ● 火花の中に浮かび上がるシルエットがかっこよかったです。
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■ 講評 ■ | ||
手筒花火の作品もコンテストでは多く見かけますし、これまで入選としたことも数度あります。北島さんの作品は上部の切り方が絶妙ですね。人物をアップめにして火が少ないもの、膨らんだ火のトップを写し込んで人が小さくなったものなどを見ますが、この作品は両方を良いバランスで入れ、火がシャワーのように画面を埋めています。 |
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作品No.:07639011 作品名:枯れ立木の彩 撮影者:藤森 幸治 様 ● 作者コメント ● 長野県木曽郡王滝村の「自然湖」にて撮影。周囲の秋の色と湖面に映る枯れ立木の独特な表情を長秒でおさめてみました。 |
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■ 講評 ■ | ||
きれいなシーンですね。北海道の青の池の写真は有名ですが、緑に染まった水面に紅葉の色が彩りを添えた美しいシーンです。立木の白さも画面にコントラストを生み出し綺麗です。また立木の映り込みは縦に伸びパターン的な描写がこれまた美しいですね。ただちょっとシャープネスなどの処理が粗いので丁寧な処理を心がけましょう。 |
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作品No.:07637898 作品名:雨の日 撮影者:杉野 邦彦 様 ● 作者コメント ● アウトレット ジャズドリームでKASAアート
雨の日に出かけて傘に雨粒が付いているのを狙った。 望遠レンズ効果で傘が重なるように撮影。 |
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■ 講評 ■ | ||
コンテストなどでもよく見かけるJAZZ KASA
Artのいくつもの傘。見かける写真は晴れた日に青空をバックに撮影されているものが多いようですが、杉野さんの作品は雨の中撮影しています。晴れた日のような輝く色はないかもしれませんが、それでもカラフルで雨の日ならではの光線が傘とのマッチングもよく水滴の輝きが違った雰囲気に見せています。 |
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雑誌取材撮影、広告撮影、各種写真教室・イベント講師、各種専門誌等での原稿執筆・作品&作例発表等を行いながら作品を製作。 LIGHT PARTY Inc. 取締役。京都造形芸術大学講師。多摩美術大学非常勤講師。EIZOグローバルアンバサダー。G-Technologyアンバサダー。SAMURAI FOTO会員。 |